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年収が上がったら繰り上げ返済すべき?20代のリアルな選択肢

転職や昇給で年収が上がった時、奨学金を繰り上げ返済するべきか投資に回すべきか。利率によって答えは変わります。高金利(2%超)なら繰り上げ返済が有利、低金利なら投資も選択肢に。まず自分の利率を確認することが判断の出発点です。

·約9分で読めます

転職が決まって、内定通知の金額を見て「やった」と思った日のことを覚えていますか。年収が100万円上がれば、手取りで毎月数万円は変わってくる。しばらくは気持ちが豊かになる時期です。

ただ、少し経つと気になり始めるのが「奨学金、どうしようか」という問いです。毎月の返済額は変わらないのに、手元に余裕が生まれた。この差額をどこに充てるか。「全部繰り上げ返済に突っ込む方がいいの?」「投資の方が得って聞くけど、奨学金が残ったままで投資していいの?」——正解がわからないまま、とりあえず生活費に消えていく。そういうことになりがちです。

選択肢は大きく3つ

余ったお金の使い道として、よく挙がるのはこのくらいです。

繰り上げ返済に充てる 元金を早く減らして、利息を節約する。返済期間も短くなる。

投資に回す つみたてNISAや株式インデックス投資などで長期運用する。

生活水準を上げる 住む場所を変えたり、趣味や自己投資に使ったりする。

どれが「正解」かは人によって異なりますが、繰り上げ返済と投資については、ある程度数字で比べることができます。

利率が高い人は繰り上げ返済が有利

シンプルに言うと、利率と期待リターンを比べる のが判断の基本です。

長期の株式インデックス投資(全世界や米国の指数)の期待リターンは、過去の実績ベースで年4〜7%と言われています。一方で、奨学金の利率が2%台なら、繰り上げ返済は「確実に2%台のリターンを得ること」に相当します。

期待リターン > 利率 → 投資の方が数字上は有利 期待リターン < 利率 → 繰り上げ返済の方が確実

奨学金の利率が2.4%だとすると、投資の期待リターン(4〜7%)の方が高いので、数字だけ見れば投資が有利に見えます。

ただ、「期待リターン」はあくまで長期的な平均値であって、短期的には大きく下がることもあります。投資は必ずしも利益が出るとは限りません。一方、繰り上げ返済で節約できる利息は確実です。

「数字上は投資が有利なのはわかった。でも下がったときが怖い」という感覚は、まったく自然なものです。投資を選んで翌月に市場が急落したら、目も当てられない。一方、繰り上げ返済なら確実に利息が減る。そのリスクの感じ方は人によって違いますし、どちらが絶対的に正しいとは言いにくいのが実情です。

転職で年収が上がったケースで考えてみる

たとえば、こういう状況を想定します。

  • 現在:年収350万円 → 転職後:年収450万円
  • 奨学金:第二種480万円、利率2.4%、残債300万円
  • 月額返済:約22,000円(通常)
  • 毎月の余裕が1.5万円増えた

この場合、1万円を繰り上げ返済に充てると、残りの返済期間で節約できる利息は(残債300万円の場合)20万円前後が見込めます。

残り5,000円を投資に回すという組み合わせも悪くありません。「全部繰り上げ返済」か「全部投資」に二択で考えなくても、両方に少しずつ配分するのは現実的な選択です。

どちらを選んでも、大きく外れる可能性は低い

利率2%台の奨学金の場合、繰り上げ返済でも投資でも、極端に損をするケースはあまりありません。

繰り上げ返済を選べば、数十万円の利息を節約できる。投資を選べば、長期的にはそれ以上のリターンが期待できる(ただし保証はありません)。

一番避けたいのは「どちらがいいかよくわからないから、とりあえず飲み代に消えた」という状況です。余裕が生まれたお金をどこに流すか、少し立ち止まって考えるだけで、数十年後にじわじわと差が出てきます。「全部決めなくていい」「繰り上げ返済と投資の両方に少しずつ」でも、何もしないよりずっといい選択です。

まず自分の利率を確認しよう

繰り上げ返済すべきかどうかの判断は、自分の利率次第です。

低金利(0.5%以下)なら、繰り上げ返済の節約効果はそれほど大きくないため、投資を優先する考え方も十分成り立ちます。高金利(2%超)なら、繰り上げ返済の効果がはっきりしているので、余裕があれば動く価値があります。

利率はスカラネット・パーソナルにログインすると確認できます。利率方式(固定 or 見直し)と現在の利率、この2つを確認しましょう。

「スカラネット、久しぶりすぎてIDがわからない」という方も多いと思いますが、再発行できます。スマホから10〜15分あれば確認できるので、年収が上がった今のタイミングに合わせて動いてみるのがちょうどいいかもしれません。数字が見えると、自分の場合どちらが有利かの判断がはっきりします。


※本記事は情報提供を目的としており、投資・税務アドバイスではありません。具体的な判断はFPや税理士にご相談ください。奨学金の制度詳細はJASSOにお問い合わせください。


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本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の金融アドバイスではありません。 実際の返済計画については、JASSO公式サイトや専門家にご相談ください。 掲載情報は作成時点のものであり、制度変更等により内容が変わる場合があります。