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奨学金繰り上げ返済シミュレーション

奨学金の繰り上げ返済、本当にお得?実際に計算してみた

奨学金の繰り上げ返済はどれくらい得なのか、第二種480万円・利率2.4%のケースで実際に計算してみました。月1万円の追加返済で36万円節約できる一方、低金利の人は冷静に考える必要があります。

·約8分で読めます

「繰り上げ返済した方がいいのはわかってる。でも、実際どのくらい得になるの?」

そう思いながら、毎月の自動引き落としをただ眺めているだけ、という方は少なくないと思います。返済額は口座から消えていくのに、利息がいくら積み上がっているかなんて、わざわざ計算したことはない。それが普通です。

でも一度だけ、具体的な数字を見てほしいんです。「36万円」という数字が、どういう意味を持つか。

ケース:第二種480万円、利率2.4%、20年返済

2026年3月に卒業した人の第二種奨学金(利率固定方式)は、年利2.4%前後です。これは2022年の0.369%と比べると、わずか4年で約6.5倍に跳ね上がった数字です。

この条件でシミュレーションすると、こうなります。

通常返済(月額返済のみ・20年)

  • 総返済額:約604万円
  • 利息合計:約124万円

借りた480万円に対して、124万円の利息。20年返済の重みをあらためて感じさせる数字です。

月1万円を追加返済した場合

  • 総返済額:約568万円
  • 利息合計:約88万円
  • 節約額:約36万円

毎月1万円の追加返済で、36万円の差。返済期間も数年短くなります。

36万円といえば、沖縄旅行に3回行ける金額です。あるいは、新しいパソコンを買っておつりが来る。「利息として消えていくだけのお金」と「自分のために使えるお金」の違いは、数字で見ると案外はっきりしています。

月2万円を追加返済した場合

  • 総返済額:約548万円
  • 節約額:約56万円

追加2万円だと56万円節約。この数字を見ると、繰り上げ返済の効果は本物だと実感します。

低金利の人は、繰り上げ返済の効果が小さい

ただし、ここで一つ重要な点があります。

2021年以前に卒業した方、特に2019年〜2021年卒あたりは、利率が0.3〜0.5%程度という非常に低い水準です。この場合、繰り上げ返済の利息節約効果は、2.4%の方に比べてかなり小さくなります。

たとえば利率0.4%だと、同じ月1万円追加でも節約できる利息は数万円程度にとどまります。

そうなると「繰り上げ返済に充てるより、つみたてNISAで運用する方がいいのでは」という考え方も出てきます。長期の株式インデックス投資の期待リターンは年4〜7%程度とよく言われており、0.4%の奨学金を繰り上げ返済するよりも数字上は有利になる可能性があります。あくまで将来の見通しとしての話ですが。

逆に言えば、利率2%を超えている人は繰り上げ返済の優先度が高い と考えていい。自分の利率がどのくらいかを把握するのが最初のステップです。

自分の利率を確認する方法

利率はスカラネット・パーソナル(JASSO公式のマイページ)にログインして「詳細情報」から確認できます。

「最後にログインしたのが入学のとき」「IDもパスワードも覚えていない」という方、おそらく多いです。スカラネットの初期パスワードを探してゴソゴソした記憶がある方もいるかもしれません。それでも、再発行の手順は用意されているので、スマホから10〜15分あれば確認できます。

利率がわからないと、繰り上げ返済すべきかどうかの判断もできません。2026年卒なら特に、一度は確認しておく価値があります。

繰り上げ返済の仕組みを一言で

追加で支払ったお金は「元金」の返済に充てられます。元金が減ると、その後に発生する利息も減る。要は「借りている元本を早く減らすほど、その先の利息も減っていく」という話で、利息が利息を生む複利と逆の構造です。

返済を始めたばかりの今の時期は、まだ元金が大きく残っているので繰り上げ返済の効果が出やすい状況です。「いつかやろう」と思っているうちに、利息だけがじわじわと積み上がっていきます。

とはいえ、無理して生活費を切り詰めてまで行うことはありません。まずは自分の利率を確認して、シミュレーションで「自分の場合いくら節約できるか」を見てみる。それだけで十分な第一歩です。月1万円の追加返済が現実的かどうかは、そのあとゆっくり考えればいい話です。


※本記事の計算はあくまで概算です。実際の返済額・利息は契約内容によって異なります。詳細はJASSOにお問い合わせください。


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免責事項

本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の金融アドバイスではありません。 実際の返済計画については、JASSO公式サイトや専門家にご相談ください。 掲載情報は作成時点のものであり、制度変更等により内容が変わる場合があります。