奨学金の利率方式、固定と見直しどちらが有利?違いと確認方法を整理
奨学金の利率方式「固定」と「見直し」の違いをわかりやすく解説。2026年現在の固定2.423%・見直し1.6%という差や、スカラネット・パーソナルでの確認方法まで、今さら人に聞けない疑問をまとめました。
「固定と見直し、どっちにしますか?」
奨学金の申込時にそう聞かれた記憶、ありますか。高校生や大学1年生のころ、よくわからないまま「固定」にチェックを入れた——そういう方が大半だと思います。かくいう私も、当時の書類を前に「深く考えずに丸をつけた」組でした。
実は、約8割の人が固定方式を選んでいるというデータがあります。「よくわからないから安定していそうな方を選んだ」という感覚で、世の中の大多数は固定に丸をつけているわけです。
そもそも、固定と見直しは何が違うのか。改めて整理しておきます。
固定方式とは
借りた時点で利率が確定し、返済が終わるまで変わらない方式です。
たとえば2026年3月卒業の第二種奨学金(固定方式)は、年利 2.423% で固定されます。 これが20年間ずっと続きます。市場金利が下がろうが上がろうが、この利率のままです。
良い点は、将来の総返済額が最初から計算できること。住宅ローンで言えば「全期間固定金利型」と同じ考え方です。
見直し方式とは
おおむね5年ごとに利率が見直される方式です。市場金利の動向に連動して、途中で利率が変わります。
2026年3月時点の第二種奨学金の見直し方式は、年利 1.6% 前後です。 固定の2.423%と比べると、今この瞬間は見直し方式の方が低い利率になっています。
ただし、見直しは「下がる可能性もあるが、上がる可能性もある」方式です。5年後に世の中の金利水準が上がっていれば、それに応じて利率も上昇します。上限は年3%と定められていますが、「ずっと低いまま」という保証はありません。
2026年現在の差を整理すると
| 方式 | 現在の利率 | 特徴 |
|---|---|---|
| 固定方式 | 2.423% | 返済終了まで変わらない |
| 見直し方式 | 約1.6% | おおむね5年ごとに改定 |
今この時点だけを見れば、見直し方式の方が約0.8ポイント低い。月々の返済額に換算すると、480万円を20年で返す場合、固定の方が月に数百円〜千円程度多く払っている計算になります。
ただし、この差がずっと続くとは限りません。今後5年間で金融政策がどう動くか、市場金利がどの水準に落ち着くかによって、見直し方式の利率は変わります。
「固定を選んだ人が損?」とは言い切れない
奨学金の見直し方式は「変動リスクを本人が負う」構造です。2020年ごろは金利が非常に低く、見直し方式を選んでいた人は恩恵を受けていました。しかし2026年現在、日本全体で金利が上昇傾向にある局面です。
固定を選んでいた人の中には「見直し方式にしておけばよかった」と思う方もいるかもしれません。一方で、今後さらに金利が上がるなら、固定で2.423%に抑えておいた方が正解になる可能性もある。どちらが「正解」かは、返済が終わってみないとわかりません。
重要なのは、自分が今どちらの方式かを把握しておくことです。
自分の利率方式の確認方法
スカラネット・パーソナル(JASSOの公式マイページ)にログインすると、「返還明細」や「詳細情報」から確認できます。
ログイン画面は https://scholar-ps.sas.jasso.go.jp/ です。
「IDとパスワードが手元にない」という方も多いと思います。スカラネットのID・パスワードは借入時に設定したもので、社会人になってからまったく触れていない方も珍しくありません。パスワードを忘れた場合は再設定できるので、スマホで15分ほどあれば手続き可能です。
確認すべきポイントは「利率方式」と「現在の利率」の2つ。どちらかによって、繰り上げ返済の優先度や返済戦略も変わってきます。
利率方式の変更はできる?
残念ながら、一度決めた利率方式は変更できません。 固定を選んだ人が途中で見直し方式に変えることも、その逆も不可能です。
これは住宅ローンとの大きな違いで、「金利が下がってきたから借り換え」という選択肢がない分、最初に選んだ方式と付き合い続けるしかありません。
ならば、今できることは何か。自分の利率と残高をきちんと把握して、繰り上げ返済するかどうか、するとしたらいくら上乗せするかを検討することです。固定2.423%の人は特に、利息の積み上がりが無視できない水準になっています。
※本記事の内容は2026年3月時点の情報をもとにしています。制度の詳細はJASSOにお問い合わせください。
あなたの奨学金、シミュレーションしてみませんか?
ショウガクロードなら、借入情報を入力するだけで繰り上げ返済の節約効果がひと目でわかります。
あなたの奨学金でいくら節約できるか、無料で計算できます。
あなたの奨学金もシミュレーションしてみる →免責事項
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の金融アドバイスではありません。 実際の返済計画については、JASSO公式サイトや専門家にご相談ください。 掲載情報は作成時点のものであり、制度変更等により内容が変わる場合があります。